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『JR仙巌園駅の開業まで3日 国道沿いにぽつりと残るバス停 鹿児島』

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 開業まであと3日となったJR「仙巌園」駅。周辺地域のにぎわいが期待される一方、市民の安全に関わるある課題が残されています。


 鹿児島市吉野町にある磯ビーチハウス。15日の新駅開業にあわせてカフェとゲストハウスがオープンする予定です。運営するのは「加治屋まちの杜公園」内のカフェや鹿児島市役所の地下食堂などを運営するグッドフェローズダイニングで、着々と改修工事が進められています。

 開業まであと3日と迫る「仙巌園」駅。そのすぐ近く、歩道から3メートルほど離れた場所にぽつんと立つ「仙巌園前」のバス停標識。県バス協会が所有し、鹿児島交通と南国交通のバスが使用しています。

 国は先月、国道10号の整備に伴いバス停を移設するよう県バス協会に勧告書を出しました。標識の設置にあたって国はもともと工事に支障がある場合移設するという条件で許可を出していたとして、今月14日までの移設を求めています。

 しかし協会は今月7日、バス停を使用する事業者の賛否が分かれていることを踏まえ移設を承諾できないと回答しました。

 国は国道10号で多発する交通事故への対策として、左折レーンをつくりバスが止まるスペースを設けるなど整備を進めました。

 一方でバス停を使用する鹿児島交通は駅の開業にともなう渋滞の悪化を懸念し、「緩和策が示されない限り移設に反対する」としています。同じくバス停を使用する南国交通は「現在よりも安全性が向上する」として移設に賛成の立場を示しています。

 鹿児島国道事務所は「バス停があることで事故対策工事の効果が十分に発揮できない。一日も早い移設に向けて調整を進める」とし、再勧告を含め適切な措置を検討するとしています。





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